OJTの基本

OJTの基本

意図的な育成

場あたり育成をやめる


何から始めますか?

トレーナーとしての仕事は、何から取り掛かるとよいのでしょうか。


「まもなく新人がやってくる。でも職場はみんな忙しいし、のんびりかまっている暇なんかない。仕事がないと新人が時間を持て余してしまうから、とりあえず仕事を割り当てて、できそうな仕事からやらせてみよう・・・」


こうして場当たり育成が始まってしまいます。


トレーナーが必ずやらなければならないこと、それは育成計画です。ところがこの育成計画に頭を悩ませるトレーナーは少なくありません。空白の育成計画書を前に途方にくれた、という話もしばしば。何を教えるかをどう決めたらいいかわからない、というのです。


育成計画を考える時は、「何から教えるか」の前に「何をゴールにするか」をまず考えましょう。育成期間を終えた時に、基礎態度として何が備わっていて、どんなスキルや能力が身についていればよいのか、を具体的に決めます。そこをしっかり考えると、そのためのステップやTO DO(必要な経験や機会)が整理されてきます。


意図的にアプローチを変える

OJT成功の秘訣を一言で表すとするならば、それは「意図性」です。「計画性」と言い換えてもいいでしょう。


「今は教える時期なので、手取り足取り丁寧に説明する」

「そろそろ自信をつける時期なので、自分でやらせてみる」

「自分で考える経験も必要だから、一度突き放してみる」

「ヌケモレがありそうだから、もう一度、一から段取りをチェックする」


すべての判断において、何を目指してそのアプローチをとるのか、ということを意図する必要があります。


トレーナーという役割を単なる新人の受入担当として捉え、面倒をみるという発想では、新人を成長させることは難しいでしょう。新人の成長を真剣に思い描き、そのゴールを共に目指す心づもりで育成計画に取り組みましょう。

気がついたこと、思ったことを記しておきましょう

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